○国立大学法人琉球大学情報システム整備に関する方針
(令和6年7月10日) |
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琉球大学が高等教育機関としての責務を継続的に果たしていくためには、昨今のICT技術の発展を踏まえて情報システムの整備・構築を進めることが肝要である。
これまでのシステム整備は、法人化された当時のシステムの機能更新を基本にして、システムを運用する部署のみで利用することを前提にその更新整備がなされてきた。しかしながら個々のシステムが持つ様々なデータは、大学運営において重要な意味を持っており、これらのデータを戦略的な大学経営に活かしていくことが不可欠となっている。
情報システムの整備・構築にあたっては、学生への教育、サービス並びに学生が学修しやすい環境の整備を推進するとともに、業務の効率化と負担軽減を図り、大学が持つデータの利活用によりスマートかつ戦略的な大学経営を実現するため、個々のシステムの機能性・利便性を高めつつ、全学的なシステムデザインとすべきである。
このため、本学における情報システム整備に関する基本方針を以下のとおり定めるものとする。
これまでのシステム整備は、法人化された当時のシステムの機能更新を基本にして、システムを運用する部署のみで利用することを前提にその更新整備がなされてきた。しかしながら個々のシステムが持つ様々なデータは、大学運営において重要な意味を持っており、これらのデータを戦略的な大学経営に活かしていくことが不可欠となっている。
情報システムの整備・構築にあたっては、学生への教育、サービス並びに学生が学修しやすい環境の整備を推進するとともに、業務の効率化と負担軽減を図り、大学が持つデータの利活用によりスマートかつ戦略的な大学経営を実現するため、個々のシステムの機能性・利便性を高めつつ、全学的なシステムデザインとすべきである。
このため、本学における情報システム整備に関する基本方針を以下のとおり定めるものとする。
1 整備の基準
(1) サービス設計
システムの整備は、その利用者(職員、学生、外部者等)にとって利便性が高く、使いやすいサービスとなるよう、シンプルな設計を心がける。
また、できるかぎり既存の情報システムを活用することにより、開発時間の短縮、コスト削減及び信頼性の向上を目指す。
(2) 改善効果を踏まえた設計
業務の現状を十分に把握し、デジタル活用による業務プロセスの見直しを行った上で設計を行う。また、導入に要する経費や維持費を考慮しつつ、導入によって得られる効果や利益の最大化を図る。
システム整備後も、変化する環境や新たな問題に対応できるよう改善を図る。
(3) ユニバーサルデザイン化
UI(ユーザーインターフェース)設計においては、全ての利用者がストレスなくシステムを利用できるように、デザインの標準化やUIの操作性の統一などユニバーサルデザインを考慮する。
(4) データの共有
各システムで集積するデータは、学内のシステム間で共有又は連携されることを前提とした設計を行う。
また、集積されたデータは、将来的にシステム間や大学施策の企画立案で有効に活用できるよう体系的に整理し、データ品質の向上を図る。
(5) ユーザーIDの一元管理
システムのアクセス管理は、複数の業務システムやサービスのユーザーIDを一元管理して、デジタル化による効率化を実現するため、「統合ID管理システム」の利用を前提とした認証情報で行うことを原則とする。
2 セキュリティ対策
サイバー攻撃、災害、事故等のリスクに対する適切なセキュリティ対策を行いつつ、システムの利便性や機能性が損なわれることのないよう、セキュリティとユーザビリティの両方を考慮した設計を行う。
また、クラウドサービスの導入・利用にあたっては、学内規則等に基づく機密情報管理の徹底など、セキュリティに十分注意する。
3 デジタル化を推進するための制度・運用の見直し
デジタル化にあたっては、大学運営の最適化を図るための必要かつ適正な規則等改正を行い、これまでの業務プロセスに囚われない業務の最適化・効率化を図る。
4 デジタル体制の強化
・職員のリテラシー向上
職員のリテラシー向上を図るため、全ての職員を対象として、デジタルツール、ソフトウェア及び情報技術に関する基本的な知識とスキルを習得する研修を実施する。
・デジタル人材の育成と体制強化
学内に、デジタル技術に関連する専門的な知識やスキルを持つ人材を確保し、育成するため、希望する職員に対して、デジタル技術に関する研修を継続的に実施するとともにシステム管理・改善が継続される体制を図る。