(学長裁定 令和5年9月13日)
(目的)
1.ルーブリック等による多面的評価は,以下の達成を目的とする。
 ・レポートやプレゼンテーション,グループ活動,ディスカッション,実技演習,実験操作,作品制作等の知識やスキルを統合して使うことが求められる課題(以下「パフォーマンス課題」という。)を画一的に評価すること。
 ・パフォーマンス課題に対するフィードバックを効率的に実施すること。
 ・自己評価や教員評価,ピア評価等の多面的な評価を通して学生に学びの振り返りを行う機会を提供すること。
(ルーブリックの構成と概要)
2.評価項目は「宇大スタンダード」とし,評価基準(レベル)は別表のとおり4,3,2又は1の4段階とする。
3.基盤教養科目,高度教養科目及び4年次の専門教育科目においては,「宇大スタンダード」の全ての項目を評価項目として使用し,それ以外の科目については,可能な限り多くの評価項目を使用するものとする。
(評価基準の作成)
4.ルーブリックにより評価するパフォーマンス課題を決定し,各評価項目との関連性や従前のパフォーマンス課題に対する評価の視点を踏まえて評価基準を検討する。
5.以下を目安として,評価項目に対する評価基準の各レベルの内容を作成する。
 1:再学修が必要
 2:目標を最低限達成している。
 3:目標を達成している。
 4:目標を十分に達成している。
6.学生がルーブリックの内容を理解しやすいように,具体的な説明,触れるべき点及び完成の程度を記述し,観察可能な動詞を使用するように努めるものとする。
(到達目標の共有と目標の設定)
7.原則,初回の授業で学生にルーブリックを提示した上で,意義や活用方法を十分に説明し,学生と教員の間で到達目標を共有する。
8.上記7を実施したときに,「この授業での私の目標」を学生に記述させる。
(評価と振り返り)
9.「当初」及び「中間」の自己評価と教員評価の実施の有無や時期は授業担当教員の裁量とするが,「最終」の自己評価と教員評価は授業時間数の終盤3分の1以降に必ず実施する。
10.自己評価を行ったときは,「学びの振り返り」を入力させる。 ルーブリック評価でフィードバックできなかった点がある場合には,「学びの振り返り」にコメントを行う。
11.目標の到達度が評価基準4を超えるような学生に対しては,「この授業での私の目標」でコメントを行う。
(ピア評価)
12.「この授業での私の目標」や「学びの振り返り」に対して,同一科目を履修している同僚学生からのコメントが可能となるようにする。ただし,教員が授業を進行するにあたって不適切であると判断した場合には,同僚学生からのコメントを制限可能とする。
(自己評価等と成績との関係)
13.ルーブリックの自己評価,「この授業での私の目標」,「学びの振り返り」及びピア評価の内容は,成績評価には直接使用しないものとする。
(レーダーチャートによる獲得状況の表示)
14.ルーブリック評価の結果をレーダーチャートとして表示する。
15.評価基準の各レベルについて,それぞれ40点,30点,20点又は10点をレーダーチャートの表示基準として使用するが,成績評価の配点とは関係ないものとする。
別表
     評価基準(レベル)
        
        
    4321



  論理的思考力    
  情報活用力    
  表現力    
  学修力    
  協働力    
  課題解決力