○山口県立大学学生支援方針
第1 学生支援方針策定の趣旨
学生中心の学生支援の充実を図るため、経済状況、障害の有無、年齢、国籍及びジェンダー等の社会的・文化的背景等の異なる多様な学生一人ひとりの人権が守られることを基礎に、すべての学生が修学に専念し、学生生活を通して豊かな人間性を涵養し、社会的・職業的自立ができるように、学生支援方針を定めます。
第2 基本的な方向性
全学生が豊かな学生生活を実現するために、次の5つの柱を基本的な目標とし、期間全体並びに年度ごとの事業計画を策定し、実現していきます。
(1) 入学前から卒業後まで一貫した修学支援の充実
(2) 入学から卒業まで一貫した学生生活支援の充実
(3) 学生に寄り添う健康支援の充実
(4) 障害学生支援の充実
(5) キャリア教育・就職支援の充実
(1)
入学前から卒業後まで一貫した修学支援の充実
一人ひとりが自主的・主体的に学びを深めつつ、豊かな人間性を育めるように、SDGsを視野に入れながら学修環境を整備します。授業だけでなく、サークル活動・ボランティア活動等の課外活動やキャンパス運営への参画を通して、多様な人々と関わりながら、地域社会の一員としての自覚を持ち、地域社会に貢献できる力を身につけられるように、入学前から卒業後まで一貫した修学支援を行います。
(2)
入学から卒業まで一貫した学生生活支援の充実
学生生活における修学上の予期せぬ出来事や生活上の悩み等に対して、チューター等による相談対応や授業料減免制度・各種奨学金制度の情報等を積極的に提供します。すべての学生が在学期間を通して安心・安全・快適に過ごせるように、関係部局と連携しながら、学生生活の支援を行います。
(3)
学生に寄り添う健康支援の充実
学生の心身の健康の保持・増進のために、学内外の関係部局・機関と連携しながら、健康教育を行います。また、健康相談及び指導、カウンセリング等により、一人ひとりの学生に寄り添いながら、健康上の問題や課題の解決に向けた健康支援を行います。
(4)
障害学生支援の充実
ソーシャルインクルージョンの理念と「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」に従って、障害等のある学生の社会的障壁を取り除く努力と合理的配慮を行います。障害や傷病等があることで、快適な学生生活が阻害されることのないように、入学前から卒業後の進路選択に至るまで、関係部局と連携・協働しながら、障害学生支援を行います。
(5)
キャリア教育・就職支援の充実
学生一人ひとりが社会人・職業人として自立できるように「山口県立大学キャリア教育・就職支援方針」に基づいて支援します。
第3 学生支援方針に基づく自己点検
本方針に基づいた学生支援が適切に行われているか、学生部、健康サポートセンター、教育研究支援部及び学部・研究科等が協働して、自己点検評価のPDCAサイクルを機能させていきます。学生支援の改善手段として、学生調査、学生意見箱の設置、学生代表(学生自治会、サークル連合会、大学祭実行委員会、寮生等の代表)との意見交換等を実施し、関係部局や委員会において改善に向けた方策の検討を行い、その結果をフィードバックしながら、常に取組等の改善に努めます。
第4 適用期間
本方針の適用期間は、第4期中期計画期間の令和6年度(2024年度)から令和11年度(2029年度)までの6年間とします。